
どうもブログ管理人です。
横国の理系院生として、所謂日系や外資のトップ企業就活を経験した私が、
就活時に特に役立ったなと感じた書籍をいくつか厳選して紹介します。
就活の試験対策本や面接対策本など所謂ハウツー本の紹介は控え、仕事に対するマインド形成や、組織作りに関しての実践的な理解の深まる役立つ書籍のみ紹介します。
前提として、就活をしてサラリーマンになる方は、その業界に近しい上位企業群で、更には自身と類似する職種で、サラリーマンとして出世した方の書籍を読むのが一番役立ちます。
就活や転職活動では、あなたが如何に深く思考し、苦労し、組織・人を動かしてきたか、そしてその経験から再現性を持ってリーダーシップを発揮できるかが問われます。それは、何故かと言えば、企業人として組織を動かしていく中で非常に重要な要素だからです。
そして、これらの組織人としての思考エッセンスは、大企業組織で、実際に苦労しトップや責任ある役職に立った人々の本を読むことで、身に付けることが出来ます。
彼らの考えを自分なりに解釈する事で、自分のキャラクターや人生経験とのすり合わせを行うことで、自身の血肉となる思考エッセンスとなります。
彼らの組織人としての思考や行動基準を、あなた方の人生エピソードに当て込み、自分なりのエピソードに昇華させることで、就活は勿論引いては、就職後も苦労する事が有りません。
大企業で苦労し、ビジネスの最前線で戦ってきた方の書籍には、その業界、その職種での仕事に対する向き合い方の重要な要素、考え方が詰まっています。
ただし、個人的には京セラの稲森さんやパナソニックの松下幸之助のような、綺麗ごとまみれの、胡散臭い宗教チックな自己啓発系ビジネス本は大嫌いなので、紹介しません。
より現実的な、処世術やマインドが身につく書籍を、厳選していくつか紹介します。
【書籍紹介1】
・採用基準(著者:マッキンゼー、人事採用責任者・伊賀氏)
[書籍内容]
マッキンゼー日本法人で長年にわたり、採用担当を勤めた伊賀氏の著書です。
所謂、外資コンサル採用に求められる人材要件などを紹介されています。
この書籍では、外資コンサルは頭でっかちな秀才君を求めている訳ではないことなど、
外資コンサル就活生にとっては、ある意味バイブル的な書籍となると思います。
外資コンサル以外にも、トップ企業群を目指す就活生全員に読んでもらいたい書籍です。
彼女の言葉によれば、マッキンゼーにおいて求めるのは、
・何よりもまず組織を動かすリーダーシップ
(リーダシップの要件や定義などは書籍で確認されてください。彼女の思いのこもったリーダー像が記されています。)
・そしてこのリーダシップが日本人の人材に圧倒的に不足してしまっており、
採用基準に到達しない事が、詳らかに記載されています。
・外資コンサルと言えば、まずはロジカルシンキングでケース面接が出来て~など、
小賢しい事を考える就活生が多いが、そんな小手先の技術だけではなく
尖った力、尖った人材特性を持った人材が必要だと言う事などが記されています。
また、採用においては当たり前の条件として
・英語力、圧倒的な知的体力が有るのが前提だといわれています。
・東大京大レベルでも語学力も低く、リーダーシップの欠如した、
低レベルな人材が多く、日本の大学生のレベルの低さ、
ひいては日本の大学教育に強い警鐘を鳴らされています。
[所感]
・マッキンゼーの採用担当として、長年採用前線に立たれていた
彼女の言葉には重み・説得力が有り、当時就活生だった私も非常に共感を覚えました。
・私のブログでも折に触れて記載していますが、
日本の大学生や若手サラリーマンは勉強をしなさすぎです。
・トップ企業や日系企業幹部人材を狙う就活生で有れば、
TOEIC900以上程度の英語力、簿記2級程度の会計知識は、
もはや共通言語として当然備えておくべきです
・そこにプラスして、自身の強みとなる専門知や人材特性を磨く事が求められるのです。
・こうした当たり前のマインド形成にきっとこの書籍が役立つでしょう。
また、彼女の書籍で、マッキンゼー流の生産性を持った組織作りに関する
「生産性」もご紹介しておきます。サラリーマンは勿論、就活生も触れておいて損の無い内容です。
管理人も就活生の頃から、読んでいました。
【書籍紹介2】
・人を動かす人になれ(著者:日本電産、永守重信氏)
[書籍内容]
現代日本における稀代のカリスマ経営者、日本電産・永森氏の、組織・人を動かす思考エッセンスが詰まった一冊です。
職業訓練校を経て、28歳で創業し、今や売上1兆円を超える巨大メーカー・日本電産を築き上げた永守氏の言葉には、圧倒的な説得力が有ります。
彼以上のビジネス実績を電機メーカー界隈で残した人間など、現代日本にはいないのですから。
今の日本では、少なくなってしまった昭和の熱血漢の匂いが存分に漂う、名物経営者・永森氏の組織作り、人身掌握術に関する本音に近い思考が記されています。
組織や人は当然、理屈だけでは動かせない。感情や己の人間性で動かすのだという事を、
永森氏が経験してきた、様々なビジネスシーンにおける具体例を基に、記されています。
[所感]
永森氏の言葉を噛み砕き、自分なりの行動基準、価値判断に落とし込むことで、
就活生やビジネスマンの方は、大きなビジネス力が必ず身に付くはずです。
永守氏の言葉は、綺麗ごとではなく、けれん味の無い、泥臭いものが多いです。
そこが、私の好きなポイントでも有ります。
是非、読んでみてください。
【書籍紹介3】
・ザ・ラストマン(著者:日立製作所、元会長・川村隆氏)
[書籍内容]
瀕死となった巨大電機メーカー・日立製作所。この巨大企業のV字回復に、社長として大きく貢献した川村氏の、仕事に対する思いを綴った書籍です。
組織のリーダーになる素養としては、本気で会社の事を考え、自分が会社を何とかせねば、この会社は終わってしまうと本気で考える人間が必要だとの内容が大部分になります。
彼の言葉によれば、こうした会社に対する、本気の姿勢・思いを持った「ラストマン」になれという事です。
これは、創業者で有れば、当たり前に持っている感覚なのでしょうが、
彼の言葉では、当時の日立に、本気で自分が何とかしないと、日立が沈んでしまうという覚悟を持った人間など数人しかいなかったと。
如何にサラリーマン思考、無責任な大企業の理論に染まってしまっていたかを数々のエピソードを基に紹介されています。
そして、全員が無責任思考な所謂、日本の大企業サラリーマン組織を立て直したかが記されています。
[所感]
日立製作所を例に、日本の大企業病に染まってしまったサラリーマン組織には、
本気で自分が動かねば、この会社は終わってしまうという、
本気の覚悟を持った人間が如何に少ないかがわかる書籍です。
同時に、そうした姿勢や思いを持ち、行動に移していく重要性が、
彼の身をもって得た重みの有る言葉で、深く心に刻み込まれる事でしょう。
「きった、誰かがやってくれるだろう」そんな無責任思考の染み付いた、日系大企業組織人に喝を得れたいという、川村氏の強い思いがヒシヒシと伝わってきます。
就活生は勿論、サラリーマンとして働いている方々にも読んで貰いたい本です。
【書籍紹介4】
・感動経営(著者:JR九州、会長・唐池恒二氏)
[書籍内容]
万年赤字のお荷物鉄道会社と呼ばれ続けたJR九州を、自力で稼ぐ力を身に付けるために奔走された、九州の名物経営者・唐池氏の書籍です。
田舎で維持費ばかりがかかり、基本的に儲かることのない九州の鉄道事業において、
何とか1人前の会社にしたいという思いで、唐池氏が取り組まれてきたエピソードの数々が具体的に紹介されています。
また、彼が組織を動かすために、如何に気配りをし、人の感情・感動を動かしてきたか、
多くのエピソードを交え紹介されています。
気力に満ち溢れた組織とするためのエッセンスが詰まっています。
[所感]
唐池氏は卓越したビジネスに対する先見性、並外れた行動力を持ち合わせていることは勿論、人に対する洞察力、気配り力が他のビジネスマンより、圧倒的に秀でている方だという事がこの書籍の端々から伝わってきます。
唐池氏という、日本でも指折りのモチベーター経営者から、
ビジネスマインドや組織作りに重要なエッセンスを学ぶ事が出来ます。
就活やビジネスにおいて、非常に役立つ書籍だと思います。
その他、就活当時によく読んでいた、必ず就活生やビジネスマンの方々に役立ちであろうという書籍はいくつかあります。
私に暇が出来た時にでも、ご紹介させていただきます。